国土交通省 国土地理院 鹿野山測地観測所

〒292-1155 千葉県君津市鹿野山
緯度:北緯35度15分18秒
経度:東経139度57分21秒
標高:352m
(本館脇の一等三角点「鹿野山」の値)

導入機材 / 機器:
TM1100 + DISTOMAT DI3000S 1998年~
自動追尾・視準TS TCRP1201 R300 2009年~
導入機材 / システム:
自動変位計測システム APS 1998年~
自動変位計測システム GeoMoS Ver4.1 2009年~
国土地理院では測量の結果に影響を及ぼす様々な自然現象の調査・研究が必要になることから人為的な影響を受けない最適地として鹿野山を選び地磁気観測を昭和31年に開始しました。測地観測所としては昭和37年より本格的な観測体制に入り今日まで観測データを取り続けています。

鹿野山測地観測所では、本館3階の光波歪計観測室に光波測距儀を導入しそれぞれの観測点を1時間に2回、自動連続観測しています。現在の機器は1998年に導入されたものでモーター駆動型セオドライトTM1100と搭載型光波距離計のDISTOMAT DI3000Sが設置されています。

観測点には専用の反射鏡(1素子プリズム×19個)が設置され、小糸(北方向約7Km)、人見(北西方向約11Km)、大坪山(西方向約7Km)までの距離を、ライカジオシステムズ社製の光波測距儀と自動変位計測システムで連続自動観測しています。
観測で得られたデータは、地震予知連絡会に資料提供され南関東地域の地殻変動を監視する基礎データとして利活用されています。
房総半島の地殻変動は「ゆっくりすべり」と言われるもので房総半島東部から東方沖にかけての地域では、地表にある北アメリカプレートの下で、太平洋プレートがさらにフィリピン海プレートの下に沈みこんでいる現象があり、鹿野山測地観測所では長期観測によってデータが取られ続け数年掛けてゆっくりと変動していることが確認されています。

1998年に導入された観測機器が10年以上を経過したことから機種の入れ替えが予定されており、光波歪計観測室内において従来機種と新機種の同時観測を実施してデータ取得と整合性を取りながら入れ替えする予定です。入れ替え予定機種はTCRP1201 R300と自動変位計測システム GeoMoS(ジオモス)です。
トータルステーションは自動視準・追尾のモーター駆動一体型で測角精度1秒の1級TSであり、自動変位計測システムGeoMoSは先に導入して既に実績のあるAPSの後継機に相当します。
最大の課題は観測環境の維持とデータ取得の継続性とのお話を伺いました。観測室は常に温度が一定になるように管理され観測機器と環境に細心の注意が払われ、長年に亘るデータ取得はこれからも切れる事無く続けられるでしょう。
現在の鹿野山測地観測所では光波歪計観測だけでなく地磁気観測や測地実験衛星「あじさい」の観測など様々な観測に従事しています。また測量の意義及び重要性に関する理解と関心を高めるために「測量の日」を中心に各種行事を実施し、鹿野山測地観測所でも一般に施設を公開しパネル展示やビデオ上映などを行っています。
写真/データ引用:国土地理院 鹿野山測地観測所のホームページより
観測点の反射鏡
鹿野山から観測点までの地図
観測データ(鹿野山-小糸)
国土交通省 国土地理院 鹿野山測地観測所のホームページ:
http://www.gsi.go.jp/kanozan/index.html
ライカジオシステムズ 変位計測システム GeoMoS:
http://www.leica-geosystems.co.jp/jp/-Leica-GeoMoS_4802.htm
ライカジオシステムズ システム1200 トータルステーション:
http://www.leica-geosystems.co.jp/jp/-System1200--TPS1200_4547.htm
取材協力:国土交通省 国土地理院 鹿野山測地観測所 益子 栄 所長
国土交通省 国土地理院 鹿野山測地観測所 篠原将人 観測係長